日本一周の旅〜カルぺ・ディエム〜

元保育士が、自転車で日本一周します!

首の皮一枚つながった

昨晩からずっと雨の予報でしたが、夜中のうちにやんでいました。雨は昼頃から降るようでした。次の場所に行く前に、観光というか、せっかくだから知床の行けるとこまで、相泊というとこまでいきました。

はじめに言っておきます。ズルをしました(笑)昨日入れたロッカーに最低限の荷物以外はすべて入れ、軽装備での出発。いやー、軽い軽い。昨日も書きましたが、さらに荷物を積んでいる時との違いを感じます。

また、こっちの方は抜けてどこかに行くことができないので、車の通りもほとんどなく、快適に走られました。調子に乗ってスピード出してみたりもし、でも路面状況もあまりよろしくなかったので、基本はゆったり行きました。

途中に、無料温泉が2つあります。

一つは相泊温泉。適温で気持ちよかったので足湯だけ。景色も最高なので時間を忘れそうです。何時間でもボーッといられそうな感じでしたが、移動があるんだ!と思い、すぐに出ました。

一つはセセキ温泉。干潮になると入ることができます。北の国から「遺言」で登場する露天風呂でもあります。

奥まで走ると「キケン道なし」という看板や橋があります。

「この先へ行かれる方へ」の注意書きを読んでから、少しだけ進んでみることにしました。

辺りは中くらいの丸みを帯びた石の多い海辺という感じでしょうか、これが続き、途中から漁師小屋や番屋らしきものがたくさん並んでいました。状態のいいものもありましたが、自然の影響で壊れ、もう長い間使っ待てないんだろうものもたくさんありました。

途中、北の国からの純の番屋があるよ!と教えてもらったのですが、結局どれだかわからず…。調べようにも圏外。行くだけは行きますが、諦めました。

せっかくだから、一番奥にある小屋のところまでは行ってみようと思い行ってみると、川が行く手を阻んで通れず。このくらいならギリ通れるかなー?という感じでしたが、昼から雨が降るしクマが出るかもしれないしで辞めました。


帰り道、少しのんびりしすぎたので、急ぎめで走りました。調子乗ってスピード出てる時に限って、タイミング悪く大きな段差がやってくるんです。危ないと思って急ブレーキをかけたまではよかったのですが、後ろタイヤがスリップしました。違和感を感じタイヤを見てみると、今のブレーキで摩擦のかかった部分から、中の糸みたいなのが露出しちゃってました…。すでに磨り減ってはいたので、次にある自転車屋さんでタイヤを買おうとは思っていたんです。まさかでした。

調べた様子では近辺には自転車屋さんはなく、少し離れた場所にあるホームセンターも自分のほしいタイヤは置いてません。

道の駅の受付の方に聞いてみると、親切に教えてくれました。何件か電話で在庫が置いてあるかや応急処置を聞いたのですが、やはりなく。

ようやく見つけたのが65kmちょっと離れたところにあるホームセンター。タイヤが持つのか、雨でスリップしないかという不安を抱えながら、藁にもすがる思いで移動することにしました。

雨も降っているので移動準備をしていると、さっきの道の駅の方からパンを頂きました。ありがとうございます。

準備が整い、出発。途中は何もないようなので、タイヤとの戦いです。タイヤがダメになり、最悪変なところで動けなくなるということは、くま出る可能性が高まり、遭遇して食される…ということにはならないように、なるべくいい道を走り、焦らずゆっくりと移動することを心がけて進みます。でもこういう時に限って道が悪い…(笑)

不安を抱えながら、雨の中の山道…。「上り>下り」だったので、正直しんどかったです。

途中から、どれだけ楽しみながら進めるかってことで、ルールを考えて、ゲームをしながら走りました。一番集中できたのは、いかに砂利や段差を踏まないで走れるかゲームです(笑)路面状況もちゃんと把握できるから、タイヤにも優しいし一石二鳥でした(笑)


そんなこんなで、なんとかホームセンターへ。

取り置きしてもらってたタイヤを購入し、近くに公園はないか聞いてみたら、店舗内に広いスペースを貸してくれることに。雨をしのげて作業ができるのはとても嬉しい。

さっそく荷物をすべて外して、タイヤ交換。タイヤの向きも間違えないようにセットし、案外すぐ終わりました。

スーパーの外で買ったご飯を食べてのんびりしていたら、ホームセンターのお兄さんとたまたま遭遇し、お菓子頂きました。いやー、お兄さんがすごく対応もよくイケメンで優男で…。女性だったら惚れますね(笑)これで無事生還できそうです。ありがとうございました。

峠道

ウトロ方面からの知床峠を越えました。一日ほぼ坂道の予定なので、一か八か、入念にストレッチをしてから出発しました。体がほぐれ過ぎてしまうので、いつもは運動前には絶対しないんですが、かけでした。‬

‪先に書きますが、その甲斐あってか、今日は好調でした。‬


‪天気は快晴も快晴で、むしろ暑すぎでした。途中、クマとかで通行止めもあるのかな?とも思い、案内板を念の為確認。‬

‪問題なし(笑)‬

‪さぁ出発です。‬


‪登りはじめて少し経つと、別れ道がありました。右へ曲がると知床峠、左へ曲がると知床‬五湖があります。

あることは知っていたものの、行く予定はなかったので調べてなかったのですが、どうしようか一旦止まると、ちょうど後ろから自転車乗りの人が話しかけてくれ、教えてくれました。

悩んだ挙句、現在のお財布の状況と時間と今日一日のことを考えると、すべてまわるのは断念。でも、一湖だけ行くことにしました。残りの4湖は、またいつか来る時の楽しみに取っておきます。

↑ちなみにガイドツアーはこんな感じでやってました。


自分のことを抜く時に、がんばれー!と言ってくれたり手を振ってくれたりする方も多く、これでかなり元気が出ました。


着いてからは一湖を見学。クマ対策か、少し高い位置に橋を設置し、高圧電流の電線を両側に張られていました。

景色は、天気も幸いして最高です。海も見渡せ、山も近く、湖もあり、シカもいました。


歩いていくと、来る途中看板を見たよ!って方、何人かとお話しました。

最初の方たちは、すごい励ましてくれ、元気が出ました!とカンパで1000円頂きました。また、帰り際の坂を登ってる時に、また車から話しかけてくれて、生どら焼きとお茶を頂きました。

次の方たちは、地元が近くて親近感がわきました。しかも、還暦の記念に自転車で100km走ったらしいです。すご過ぎます。その後の、密かに応援してます。別れ際に、カンパで1000円とあめを2つ頂きました。

こんなに頂いてすみません。ありがとうございました。


行きにいい景色が見られ、そこに行くためにこっちの道も行きたかったのですが、立入禁止。残念。


五湖の場所から別れ道のところまで戻り、一旦先程もらった生どら焼きとお茶で休憩。


それからまたスタートしました。終始、セミや鳥の鳴き声が聞こえ、その合唱がまた心地よくBGMになってくれ、癒されました。


途中で見つけたセミとちょう。これがエゾハルゼミですかね?できればセミは、生きてる状態で捕まえたかったのですが、走りながらだと全然見つかりませんでした。


峠を登っていくと、見えていた山がどんどん大きくなっていくのがよくわかります。


また雪もたくさん残ってました。


そしてようやく到着。

奥の方にうっすら見えるのが国後島です。羅臼市街から25kmほど離れている場所

平坦も下りも一切なく、ずっとなだらかな登りだったからか、こっちからの道のり、大したことなかったです。疲れなかった理由として、よいしょよいしょで数秒写真を撮るために止まっていたので、そこがいい休憩になっていたんでしょう。

でも、最初にも言いましたが、暑さがしんどかったです。20℃行く日も少ないのに、27℃って(笑)日陰にそれたり帽子で扇いだりしてなんとか。あと、山頂が近くなってくると向かい風がビュンビュン吹いてきて、それが涼しくて癒しの風でした。旅に出てはじめて向かい風のありがたさを知りました(笑)


登りは時間かかったのに、下りはあっという間。すぐに下まで着きました。

途中、キツネがいて、写真撮ろうと止まったら、向こうから近付いてきました。餌付けされてるんでしょうね。


熊の湯。男湯は敷居なんもないんですね(笑)外から丸見え(笑)

そして温泉熱すぎでした(笑)熱いお風呂は苦手なので、1分も入ってられませんでした(笑)ちょうど良くするために水も一緒に入れてあったので、仕方なしにその水の出るホースの真横で入りました。それでも気を抜くと熱い(笑)

本当はもう少し進む予定だったのですが、温泉に浸かったらまったりしちゃったのでおしまい(笑)


黒ハモ丼。


寝床付近に無料のロッカーがあったので、そこにすべて詰め込みました。荷物の心配がないって楽ですね。

それからコンビニに夜食と朝食を買いに行ったんですけど、自転車乗ったら何事かと思うほど違いますね。軽い、出だしの楽さ、簡単にスピード出る、止まる時も倒れる心配をしなくていい、停める時も同じ…。逆に、荷物積んでるのに慣れてきたこともあって、バランスとりづらかったりで、ハンドルぐらぐらしちゃいました(笑)


あ、前輪の方につけてた看板、峠の途中で割れました…。

久しぶりの観光

天気も良く、少し不安要素はありながらも、比較的体調もよかったです。

今日は久しぶりにちゃんとした観光をしました。網走監獄博物館→知床エゾシカファーム→オシンコシンの滝


網走監獄は、ロシア帝国の脅威から守るため、囚人を労働力として使役させ、その見張りとして監修にさせていたようです。

また、旭川と網走を結ぶ中央道路の開拓も行い、作業には囚人や監修から多くの死者を出してしまいます。


網走監獄に入るためには通らなくてはいけない鏡橋。「流れる清流を鏡として、我が身を見つめ、自ら襟を正し目的の岸に渡るべし」という意味があります。


赤門と呼ばれている正門。


庁舎は、管理棟として使われていました。


釧路地方裁判所。

単独法廷。

合議法廷。

明治23年当時の裁判官の法服。


休泊所。

囚人は丸太の枕で寝ていて、丸太の端の切り口を叩いて囚人をいっぺんに起こしたことから、「叩き起す」という言葉が生まれたそうです。


二見ヶ岡農場施設。

↑大丈夫ですないですよ(笑)

木製の水道管です。


五翼放射状舎房。この監視室から5方向に広がり、1人だけでも監視できる仕組みになっています。

斜め格子という造りになっていて、暖房や換気、監視が考慮され、向かい側の部屋が互いに見れないように工夫されています。


脱獄王の西川寅吉。日本で一番多く脱獄したことで知られています。脱獄し警察に追われた際に、五寸釘の刺さった板を足で踏んでしまいましたが、そのまま捕まるまで3里(約12km)逃げたことこから、五寸釘寅吉と呼ばれるようになりました。


天才脱獄魔の白鳥由栄。4回も脱獄を図ったそうです。

一度は扉の視察孔から抜け出ました。でも、自分の手を通してみましたが、ギリギリ入るくらいの幅です。

次は、味噌汁の塩分を使って、長期的にネジを腐食させて壊して脱走しました。

あとから聞いた話で、脱走してる人がいたらしいです…。見忘れた…。ここまで見るのにすでに2時間は経っていて、移動もあるから少し急ぎ早に見るために5つもあるからどれも同じかな?なんていかなかったんです。

辛うじて、それらしきものがボヤーっとは写っていますが…。


入浴場。1000人近くの囚人を効率よく回すため、入浴時間は15分で、一層入浴→洗身→二層入浴→洗顔→体を拭いて服を着ると、3分刻みで決められていました。、また、1ヶ月に5回前後しかお風呂に入れませんでした。

↑大丈夫です後ろ向いてます(笑)


現在の独房。


監獄食体験。


エゾシカファームがありました。好奇心旺盛な子がすぐに近づいてきてくれました。鳴き声かわいい。惚れました(笑)

様子を見て、他のも一斉にやってきました(笑)エサ貰えると思ったのかな?ごめんよ、目的地に着くまで自分の食べる食料もないんだ(笑)

その後、野生のもちらほらいましたが、さっき見たからスルー(笑)


オシンコシンの滝。どうせ大した滝じゃないんだろ~なんて近づいたら凄かったです。間近で見られるから迫力が余計にあって、場所によっては水しぶきでびしょ濡れになります(笑)


ようやく到着。