日本一周の旅〜カルぺ・ディエム〜

元保育士が、自転車で日本一周します!

やっぱり

観光したい場所の近くにいたので、その開館時間までのーんびり過ごしました。福島県に入ってからはじめての観光で、小峰城と牛ヶ城に行き、次の日の観光する近くまで移動しました。


小峰城は、梯郭式(はしご状に郭が設けられている)の平山城です。

一人で見学しながら写真を撮っていたら、「石垣が珍しい積み方を~」と、近くでガイドをしていたので聞き耳を立てていると(笑)、「同心半円形落し積み」と言うそうで、不ぞろいの石を積んでいったら偶然でき、その後は意識的に積んだのではないかと言っていました。すごい、聞き耳立ててよかった(笑)写真だと、中央のUの字に積まれてる石垣のことです。

三十櫓に入ってみると、床に、戊辰戦争での弾痕が残っていました。こんな狭い中でも激しい戦いが行われていたんだと思うと、もし自分が攻められている側だと思うと怖いですね。


見学し終わり、次のルートを調べていると、なにやら可愛らしい集団がてくてくやってきました。お散歩帰りの保育園児。自分の看板を見て、先生が足を止めてくれ、1歳児の子たちと、がんばって~!と声をかけてくれました。和むなぁ。まぁもちろん、1歳児は何が起きてるのかわかっていないのでキョトンとしていたので、言ってくれたのは先生方だけですが(笑)子どもからは手を振ってくれ、癒されました。やっぱり子どもと関わる仕事もやりたいなぁと。


今日も山登りをしていると、牛が城と入口に書いてあったのを偶然見かけ、停まって入ることにしました。

立地的にも物好きくらいしか来そうにもない場所でした(笑)と思いましたが、説明看板を見ていると、難攻不落の名城と言われ、数々の武勇伝を残しているそうです。

しかし、中は最近は誰も訪れていないようで、台風かなにかで倒れた木が道を通せんぼしたりと、道が荒れ果てていました。でも、これもこれでいい感じに雰囲気を出していて、今にも物陰から敵が襲いかかってくる!なんて考えるのもおもしろいかも知れませんね。


見学が終わると山道…でも、今日は追い風ではありませんでした。やっぱり追い風じゃないって幸せですね。と言っとも上り坂はキツい(笑)その中でも、7kmひたすら上っていた真っ最中、工事で片側一車線になっていて、工事の人が車両の交通案内をしてたのですが、そこで3分ちょっと待たされて、さすがに気持ちが切れかけました。危なかったです。


そういえば、雪がまだ残っているところもあるんですね。道の端や陽の当たらなそうな場所だけでしたが、まだまだ寒いんでしょうね。


湊辺りからなんか見たことある景色だなって思いながら走っていて、その記憶もバイクで山形に行った時の道のりだから、ここを通ってもおかしくはないんです。でも、似た景色なんてごまんとあるから、記憶が薄れて、うまい具合に今の風景とマッチしてるだけなのかなって思っていました。

進んでいくに連れ、道路沿いに建てられた鉄の敷居みたいなもの、小学校や施設などの建物、強清水という名の場所、巨大な観音の像(道路沿いからは横と後ろ姿しか見られず、正面から見てみたいなぁ、でも入るほどではないんだよなぁと当時も考えていました。)やはり見覚えのある景色ばかり。それで、観音の手前くらいにY字路があり、山形に向かった時は右に曲がったよなぁ、なんてそっちを見たら、独特なデザインのお店?建物があって、確信につながりました。どこから同じルートを通ったかは覚えていませんが、解決できて、すごくすっきりしました。急に私的なことですみません(笑)


夜には喜多方ラーメン食べ、寝床にありつけました。

移動

今朝は朝ごはんまで出してもらいました。何種類ものおかずがあって、本当に美味しかったです。ごちそうさまでした。そして、初めて会った自分に、気を使って何から何までいろいろして頂き、ありがとうございました。


お腹いっぱいでのスタートになりました。今日の目的は、会津若松方面へ行くことです。距離的にギリ行けるかな?くらいで、130kmちょっとだったのですが、またまた風が強く、向かい風で、坂道…。しかも、たまにトラック3台くらいが一緒に通ることがあり、その突風で今までのスピードを全部持ってかれてしまうんです。諦めて、やっぱりのんびりと向かい、移動だけにしました。しかし、移動メインで、ずっと山道になるだろうと思い、ただ漠然と走るのは精神的に無理なので、お菓子を買ってつまみながら行くことにしました。これで少しは気が紛れたので、良い策でした(笑)まぁそれでもキツかったです。


ちなみに、ルートを調べたら三通りあって、勾配などを調べたのですがよくわからず、そこの地域の方に聞きました。みんな親切に教えてくれて、この道は登りがキツいとか、こっちが楽かもとか、調べたってわからない情報をいっぱい持っていたので、地元の方にルートを聞くのは大切だなと感じました。教えてくれた方ありがとうございます。


そして、15kmくらい走らせると、ようやく福島県に入ることができました。


行く道でよくたんぽぽが咲いていて、きれいだなぁなんて見ていたら、そのサイズが大きいんです。いや、たまに大きいのくらいならまだわかるんですけど、ほぼほぼが大きくて驚きました。

これが10円と比較して撮ったものです。もっとよく探せば、より大きなたんぽぽがありそうですね。


他にも、福島はまだまだ花がたくさん咲いていました。


それにしても、この旅が始まってからずっと、横になったら気づかないうちに寝てしまっていることが多くあります。たぶん、初めてのことでの緊張、気を張っている、体力的な面など、いろいろ理由はあがりますが、いつになったら慣れるのやら…。いつも遅くまで行動しちゃっているので、早い段階から休むための準備をすればいいんですかね?みんなどうしてるんだろう。

今日はたまたま、営業時間的に間に合わなかったり、明日の予定している場所の付近に早く着いたので、早めに寝床確保と準備を終わらせてしまいました。恐らくすぐに寝てしまうと思うので、今回のような早い準備がどう影響するのかで考え、今後に活かせたらと思います。

優しさ③

今朝はまだ雨が降っていて、移動する時間でははじめての雨となりました。この荷物量で走らせて雨で滑っても嫌なので、慣れさせるという意味でも少し弱まってから出発することにしました。雨を防ぐ服などを身にまとい、準備万端で進み、本当は海沿いの6号線を走って抜けたかったのですが、それも叶わなかったので、少し戻ったり遠回りをして福島方面に向かいました。


向かっていて、走行距離が1000kmになりました。前回からそんな走った印象はなかったのですが、気づいたのが残り10kmなくて驚きました。


その道はそこまで急ではないものの、上り下りの多い山道で、ゆったりと走りました。雨が降ったりやんだりを繰り返していたので、あまり風景などは楽しめませんでしたが、なんとなく、いろいろなことを考える時間ができました。この山道と人生は似ているのかなと。

自転車で登る道があっても、それをこがなくてはいけなくても、(ルートを変えなければ、また諦めなければ)その先には必ず降る道がある。決して辛いだけじゃない。辛いこと、悲しいこと、大変なこと、嫌なことなどがあっても、それだけじゃない。その後には、楽しいこと、嬉しいこと、幸せなことなどが待っている。逆もまた然り。

急がば回れって言葉もありますが、まだまだ払拭しきれていないものを正すために、自分は今、その回っている最中、大きく寄り道をしている最中なのだと思います。

なーんて自転車を黙々と走らせている時間が長かったので、その時に考えてたことの一部を書き起こして見ました。


そういえば、途中コンビニに寄って休憩している時、つばめを見かけました。昨年とかに作った巣の場所を求めてきたのか、もう巣跡の残骸しかなかったので、また作りに来たのか、詳しいことはわかりませんが、最近あまり見なかったので嬉しかったです。早速レンズを変えて写真を撮っちゃいました。つばめも、あまり警戒心はないのか何度も来てくれ、でも動きが速くてなかなか捉えられないことができず苦戦しました。


道中に、松尾芭蕉句碑『松風や 落葉の水に 音涼し』がありました。


茨城の百景のひとつだそうです。きれいで気持ちが落ち着きますね。


その後も山道がずっと続き、休むために道の駅に寄ったのですが、夫婦に話しかけてもらい、どこから来た?泊まるとこは?から、よかったらうちに泊まりな!とまたまたトントン拍子でお家に上がらせて頂けることになりました。

その家がすごく立派で驚きました。

少し談話してから、晩ご飯も用意して下さりました。その料理が豪華で、普段では自分から食べないようなものも出て、どれも美味しかったです。

そして、お風呂や布団も用意して下さり、今日もゆったりと羽を休めることができました。

ご親切にありがとうございました。